現場と経営の観点で、ありたい姿を描き、「強い工場」をつくる人材の養成
■コース概要【2025年度】
|期間|2025年6月~2026年2月
|日程|木・金曜日【月1~2回】10:00~17:00
合宿:2回予定
国内・海外工場調査(※海外は希望者のみ)
|対象|生産関連部門(製造、生産管理、品質、調達等)
のマネジャー、リーダー
|会場|経営アカデミー
|料金|賛助会員 122.1万円(税込) 一般 133.1万円(税込)
※合宿費・海外調査費別
|申込|お申し込みはこちら
|パンフレット|生産革新マネジメントコース(2025年度)パンフレット
|開催日程|2025年3月頃公開予定
■お知らせ
2024.09.10 各コース パンフレットはパンフレット一覧ページからダウンロードいただけます。
生産革新マネジメントコースが目指すもの:Program goal
現場と経営をつなぎ「強い工場」をつくる人材の養成
①現場と経営の視点で「強い工場」をつくる
現場側の意見と経営側の意見は、視点が異なることがあります―例えば、現場側は自律的に改善活動が進む仕組みをつくりたい、一方で、経営側は脱炭素型社会に向けて、工場の二酸化炭素排出量を減らしたい―それらはどちらも正しい意見です。
本コースは、現場と経営の2つの視点で、自社のものづくりが直面する問題を考え、世界と戦える「強い工場」をつくることができる人材の養成を目指しています。
②本コースでは、以下の要素を有する工場が「強い工場」と考えています
- 企業独自の「ものづくりの価値観」(経営理念をものづくりに反映させたもの)があり、現場にそれが反映されている
- 企業の競争力が現場に現れている
- 現場の主体的な改善が継続的になされている
- ものづくりに、よい「流れ」がある
- トップと現場との間に、双方向のコミュニケーションがある
現場の視点 | 経営の視点 |
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生産性向上、自働化、適正在庫、持続的に改善が進む組織づくり | 企業、サプライチェーン、地域社会の持続的発展に貢献するものづくり |
本コースでの経験を行動変容につなげる
開講前に、参加者の上司、ご派遣窓口が参加者に期待すること踏まえ、参加者の方に職場の解決すべき問題を設定していただきます。定期的に、参加者同士でその達成状況を確認し、相互学習の場を設けることで、参加者に刺激を得ていただき、行動変容につなげます。
本コース講師陣:Instructors
コース委員長
クボタ 特別顧問
コーディネーター
河野 宏和
慶應義塾大学
名誉教授 特任教授
平川 保博
東京理科大学
社会人教育センター長
アドバイザー
伊呂原 隆
上智大学 副学長
グループ指導講師
坂爪 裕慶
應義塾大学大学院
経営管理研究科 教授
稲田 周平
慶應義塾大学大学院
経営管理研究科 准教授
大森 峻一
早稲田大学
理工学術院 准教授
浅井 浩一 | 日本マネジメントケアリスト協会 理事長(元日本たばこ産業) |
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天川 一彦 | 元新日本製鐵 |
梅崎 修 | 法政大学 教授 |
小川 正樹 | MEマネジメントサービス 代表取締役 |
篠田 心治 | PLP研究所(元成蹊大学 教授) |
芝田 稔子 | 湯浅コンサルティング コンサルタント (元日通総合研究所) |
新宅 純二郎 | 明治大学 特任教授 |
中島 健一 | 早稲田大学 教授 |
藤野 直明 | 野村総合研究所 シニアチーフストラテジスト |
吉沢 昇司 | ジーニアスホープ 代表取締役 (元ベネッセコーポレーション) |
(過去2年実績)
日程概要:Schedule Summary
「現場に棲み込む」をモットーに現場訪問機会を多数設けています。
【国内工場調査訪問先】
鍋屋バイテック(岐阜県)、ヤッホーブルーイング、タジマ(長野県)、しのはらプレスサービス(千葉県)、日立グローバルライフソリューションズ(茨城県)
月 | テーマ | グループ研究(現場実習) | 自己課題 | ||
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6 | 企業経営とものづくり | 現場と経営の視点 ・企業経営と企業体質 ・システムダイナミクス 「よいものの流れ」の設計 ・ものの流れのマネジメント ・「問題」の考え方 |
グループ編成 | 自己分析 目標設定 各講義リフレクションノート(レポート)作成 |
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7 | 品質・設備投資 ・顧客満足を実現する機能展開と生産体制 ・設備投資の意思決定 |
国内工場調査 | 仮説構築・現場訪問 打合せ |
リフレクションノート提出① | |
8 | 現場改善・分析 | IEによる分析(人・機械・もの・情報の統合) ・工場レイアウト ・工程分析 ・工程全体の納期とコスト管理 |
現状分析・現場訪問 | ||
9 | サプライチェーン | サプライチェーン ・サプライチェーンとQCDE戦略 ・ロジスティクスマネジメント |
現状分析・現場訪問 ゴールとテーマの設定 |
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合宿 | |||||
10 | ものづくりの理念 | 経営理念とものづくり ・経営理念に基づくものづくり ・日本の工場の役割 |
テーマ発表 | ||
11 | DX時代の生産体制 | 生産体制 ・データを活用した全体最適の生産体制 ・S&OP |
現場訪問・テーマの深堀り | リフレクションノート提出② (工場の問題点分析他中間振り返り) |
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12 | 将来の工場幹部に求められるマネジメント | 工場の競争力(1) ・工場のCSV戦略 ・現場が動き出すKPIの設計 |
現場訪問 生産革新提案 |
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翌1 | 工場の競争力(2) ・DXの本質と課題 ・工場の強みを引き出すリーダー |
現場訪問 提案内容の検証 |
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合宿 | |||||
2 | 相互学習 ・自身の成長の振り返り、参加者相互フィードバック |
効果測定・今後の課題と気づき 報告書(生産革新提案)作成 |
リフレクションノート提出③ (経営的視点で職場、工場の変革) |
※プログラムとスケジュールは変更される場合があります。
プログラム概要:Program outline
なぜ企業ごとに競争力の差が生まれてくるのか?
この命題に対して、私たちは50年以上にわたり、ものづくりの観点で議論してきました。
不確実な時代において、トランスフォーメーション(変革)が加速しています。変革とはすべてを変えることではありません。変えるべきものは積極的に変え、変えるべきではないものは、見極めてしっかり守る。
それらを連結させ、事業環境に適応した生産システムを構築する力が「本物のものづくり」であると考えています。
講義・演習
工場幹部に求められる、ものづくり全般の理論・考え方を体系的に学びます。
グループ研究(現場実習)
異業種の現場に入り込み、生産革新案を立案・導入してもらい、効果を検証します。
他社工場視察
テーマに沿って他社工場を訪問し、改善活動はもとより、人材育成のねらいや考え方などを伺います。
本コースでは、「現場を見る」ことを重視しており、グループ研究(現場実習)で実際に現場に入り込み、「強い工場」をつくるための視点を養います。
グループ研究(現場実習)の流れ(約9ヶ月)
生産革新例:製造プラットフォームの構築
製造の見える化を目的に、製造現場で起きた事象を要因ごとに分類して収集。製造部内で対応情報を共有し、必要なデータを解析できるシステムのコンセプトをつくり、システム部門と共同でプラットフォームを構築・稼働を実現。
広がりのあるプログラム:Expansive program
現場に入り込み「解くべき問題」とその解決策までを考えます
問題とは、問題状況の中にある無数の可能性の中から取り出されたものです。
本コースでは、質の高い問題を設定できる力こそが、実務で役立つ普遍的な力だと考えます。
グループ研究では、現場で活動します
異業種の方々と共に「同じものを見て、聞いて、やってみる」ことを通して、当事者としてその現場を理解することで「問題の捉え方」が変わってきます。
- 工場での活動は、現場に入り込み、生産データの分析やインタビュー調査を行い、現場の方と参加者が練り上げた生産革新案の導入、効果検証までを行います。
→机上の理論ではなく、「視点を広げる」「全社的な視点で考える」上での実践経験を積むことができます。
工場視察で学ぶこと(国内調査・海外調査)
経営者や現場リーダーとともに「本物」のものづくりを考える― 変えるものと変えてはいけないもの ―
世界情勢の不安や原材料費の高騰など環境変化が激しい中で、競争力のある強いものづくりを目指すために「本物のものづくり」とは何かを考えます。
「本物のものづくりを考える」を統一テーマとして、経営理念・QCD・提供価値・改善のマネジメント・組織風土などの視点から、毎回、個別のテーマを掲げ、特徴ある企業の「現場」を訪問し、経営者や現場リーダーとのディスカッションを通して、現状の課題や問題意識を共有することで、当該企業が抱える課題・改善案等を発表いただきます。
その活動を通し、自社にとっての「本物」のものづくりを考えます。
*中核テーマとそれらのサブテーマを設定し、国内・海外の工場を見学します。
参加者の声:Voice
- 「make or buy]
朝、メールを開くと、いろいろなセミナーの案内が届いている。内容は「生成AI 活用」、「失敗しないDX」、どれも手垢にまみれた言葉だ。毎日そのような情報に触れていると、内容の予測ができてしまい、そうしたテーマの話を聴くことに飽きてしまうのだ。情報が手軽に入手できる今日、私と同じ感想を持っている人は多いのではないだろうか。
そのように感じていた私が、上司から言われて、このコースに参加することになった。コースでは、デジタル技術の活用や循環型社会に向けたSCM などのトレンドのテーマももちろんあった。その中で印象深いものが「本物のものづくり」を考える工場見学であった。
当社では、何を自社で作り、何を外で作るかというmake or buy の議論がなされている。これは自社のコア技術は何かという、ものづくりの根本への問いである。
多岐にわたるテーマで、特徴のある企業の工場を複数訪問し、こうした根源的な部分を多面的に考察することができた。この根源的な要素は、企業によって「品質」や「改善活動」など様々であり、それが現場にも反映されていた。
変えてはいけない基層部分と、トレンド(≒変えるべき部分)のバランスを考え、それらを接続させて生産システムを設計することが、ものづくりに求められる。その連結とデザインは、工場幹部がやるべきことなのだと実感した。
トレンドに関する情報はたくさんある。そうしたトレンドを導入することで、新たな問題が生じることもある。最新情報を知りたい。でも、それだけでは物足りない。そのような方に、生産革新マネジメントコースを薦めたい。
参加者データ(過去3年実績) 平均年齢 44歳
最近の参加企業
電気 ・機械 |
IHI、キヤノン電子、クボタ、コニカミノルタテクノプロダクト、コマツ、ジーエルサイエンス、シチズン時計、シチズンファインデバイス、シチズンマシナリー、総合車両製作所、TDK、TBK、東光高岳、ナカニシ、鍋屋バイテック、日本信号、日立製作所、ホシザキ、丸山製作所、ミツトヨ、やまびこ |
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食品 | キッコーマンフードテック、なとり、日本水産、日清オイリオグループ、明治、理研ビタミン、ヤッホーブルーイング、雪印メグミルク |
化学 | 旭化成、関西ペイント、関東電化工業、竹本容器、日本サーファクタント工業、日本色材工業研究所、日本ゼオン、日本ポリエチレン、日本ポリプロ |
医療・ 医薬品 |
杏林製薬、テルモ、富士レビオ、メルテックス、ロート製薬 |
非鉄金属 | 日本軽金属、白銅、UACJ |
その他製造 | 廣済堂、コマツ、住友大阪セメント、太平洋セメント、日本結晶光学 |
(企業名は参加当時のものも含む)
お申込み要領:Outline
お申込み手順
01 以下お申込みご案内WEBページより、お申込みください。
02 申込書受領後、確認のお電話を差し上げます。
参加費 2025年度実施金額
賛助会員 | 111万円 (10%税込 122.1万円) |
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一般 | 121万円 (10%税込 133.1万円) |
参加費に含まれないもの
国内合宿費(1回あたり6~10万円程度)、海外調査費(35万円程度)、通学•合宿•企業インタビュー等の交通費、グループ研究の著書•資料代、他 個別に発生する費用
※上記参加費に含まれないその他費用につきまして、実際の金額は当年度コース開催時に確定いたします。
お問い合わせ
公益財団法人 日本生産性本部 経営アカデミー
〒100-0005東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル6階
TEL:03-5221-8455
mail:academy_info@jpc-net.jp